その1 検討編
その2 クイック入会編
その3 利用編1
その4 利用編2
カーシェアリングサービスの比較・入会・利用してきて分かった事、当初の期待と違う所
改善点などをまとめていきたいと思う。
ワンウェイ方式(乗り捨て)サービスがない!
これはカーシェア検討時からずっとあった不満。
今回利用したタイムズも、比較対象だったカリテコも時間貸駐車場サービスを運営している。
だからこの2社がサービスをやっていると聞いて最初にイメージしたのは
・自社の駐車場へなら乗り捨て自由
である点に(勝手に)期待していた。
が、現実どこのカーシェアリングもこの制度はなく(調査当時)
・特定の拠点に車両が集中する
・駐車場がシェアカーで埋まる
・元のカーステーションへ戻すコストがかかる
などの理由で難しいのかと思ったが、最近になってこんなニュースが
電気自動車:「スマートEV」のワンウェイ方式カーシェア、2014年9月から横浜で運用開始 – MONOist(モノイスト)
メルセデス・ベンツとオリックスの共同で始まったかと思えばタイムズも
関西空港でカーシェア開始 返却は伊丹でもOK – 朝日新聞デジタル
と、限定的とはいえ立て続けにサービスが!
これはどういうことなのか?記事を詳しく読んでみると、今年3月に国交省のある指針を出していたようである。
いわゆるワンウェイ方式のレンタカー型カーシェアリングの実施に係る取り扱いについて/国土交通省
つまり、今までは車庫法・道路運送車両法・道路運送法においてそれぞれ解釈がグレーだった箇所(配置事務所・使用の本拠の位置)を国交省が明確に容認したということだ。
車両の貸し状況や整備状況などは現在のIT技術で場所が違っていても確認できる。当然だ。
国交省としては電気自動車の充電エリアの拡大や、東京オリンピックに向けて交通インフラをより充実させたいという狙いもあるのだろう。
何にせよ、うれしいニュースだが、各記事の通り一部のエリアのみに留まっており、ルールも厳しい。
現状のシステムではこの辺りが限界なのだろうか?
早く自社駐車場内へは乗り捨て自由という形になってほしい
その辺りも含めて、次の不満点に行きたい。
スマホ連動が足りない!
アプリがダメ
シェアカーのカーナビは
・予約時に目的地設定がWebからできる
・利用時間の延長ができる
点が便利だと思ったのだが、正直自分のスマートフォン単体でできる事じゃないか。
タイムズのアプリでは予約しかできないが、もっとこのアプリを強化させるべきだ。
スマホアプリから利用延長、メッセージ受信、駐車場検索は絶対欲しい。
据え付けのカーナビはバカだからいらない。
GoogleMapsやYahoo地図のナビの画面がみたい→iOSならAirplay、AndroidならChromeCast対応でいいだろう。
目的地情報が欲しければ予約入力画面から各アプリに飛ぶようにURLスキームでも入れておけばいい。
ICカード邪魔
そもそもICカードで解錠→グローブボックスの鍵抜くのに解錠→車のエンジンキー
と動かすまでの手間が多い。
スマートフォン自体がスマートキー的に動いてくれれば実にシンプルだ。
アプリをFeliCa対応にしてくれれば解決。
iOSでも今はFeliCaリーダー/ライターがあるので問題ないだろう。
Passbook対応でもいい。
NFC/FeliCaリーダー PaSoRi(パソリ)RC-S390
入会時の煩わさはクイック入会編でも免許証をアプリで読むようにして欲しいと言及していたが、免許証を直接解錠キーとして読ませるというのもアリだ。
だいたい車乗るのに
・免許証
・カーシェア会員証ICカード
・ETCカード
の3枚もカードを持ち歩かされるのはうんざりだ。
実際これ以外にもポイントカードやら入れているわけだし。
免許証1枚で何でも済むようにして欲しい。ていうかできる。
免許証入れて顔認証チェック・飲酒チェック・今流行の危険ドラッグチェックしてパスすればイグニッションON、スマホと連動して与信情報にアクセスしてETC機能が有効に・・なんてスマートカーができればいいんじゃないか・・脱線した。
とにかくスマホ連動の充実。
・スマホスタンド
・充電ケーブル
・iPod連動
この3点も同時に抑えて欲しい。よく考えたら、ナビの画面も要らない。
オーディオなのがあればいいんじゃないか?
AppleのiCar機能がどうなるかまだ分からないがここまで書いたような事を補助する機能は網羅されそう。
将来的にはスマートカーへ移行するかたちになるだろうが
現状でもスマホに大部分を依存させられるのだ。新規参入はこの路線?
予備冷房・暖房かけて!
炎天下の中、駐車場に辿り着いても車の中は灼熱地獄。
予約5分前くらいから自動的にエンジンがかかって、エアコンが動作するようにしてくれないだろうか?
予約時間10分過ぎても車が動かなければ自動的に停止すればいいんだし、EVなら停車時は充電しっぱなしなのだからガス欠の心配もいらないだろう。
レクサス会員みたいなプレミアムサービスをやるべきだ!
トヨタのレクサスユーザーはレクサストータルケアというサービスを受けられる。
LEXUS TOTAL CARE
レクサスユーザーが受けられる驚きのサービス – NAVER まとめ
スマホ連動にしつこく言及してきたわけだが、これくらいのこともできるだろう。
コンシュルジュサービスがあれば、カーシェアビジネスの高付加価値化夢じゃない。
こんなところだろうか?
400億市場といわれるカーシェアリングだが、まだまだ改善・進化する余地はあり、いちユーザーとして期待している。